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USA/カナダのナイト・ブルーム・レコードから、限定ペーパースリーヴでのリシュー。見開き紙ジャケ仕様。ケイシー・ヨハンシングはミシガン州カラマズー生まれコロラド州の山間部育ちの女性シンガー・ソング・ライター(SSW)で、ボストンのバークレー音楽大学を卒業後、10年からカリフォルニア州サンフランシスコのベイエリアを拠点に活動を開始した。エミリー・リッツとのユニット、イエスウェイでの活動でも知られているかも知れない。本作は、23年にリリースされたソロ名義フィフス・アルバムで、メンバーは、ケイシー、ティム・ラムジー(ex.パーティング・ラインズ,etc)、トッド・ダールホフ(ex.デッド・トゥリーズ,etc)、ジョシュ・アダムス(ex.フルーツ・バッツ,エキストラ・クラシック,etc)の4人を核に、トレヴァー・ベルド・ヒメネス(ex.パーティング・ラインズ,etc)、アンドリュー・マグワイア(ex.ハネムーン・トゥリー,etc)、ローガン・ホウン(ex.シミラー・ファッション,etc)、アミール・ヤグマイ(ex.ザ・ヴォイズ,etc)、ケイトリン・アウレリア・スミス等々が曲によって適時参加、ケイシーとラムジーの共同プロデュース。例えば、70年代の日本のニュー・ミュージックやシティ・ポップに近似する、しっとりと落ち着いた佇まいのアンバーなサウンドを展開していて、ブルー・アイド・ソウル調の洗練感とフォーク・ロック調のくぐもり感が、非常にいい塩梅のバランスで交叉。ちょっとだけマギー・ライリーっぽさを内包しつつ、しつこくない歌い上げ感のボーカル、セヴンスやナインスをさりげなく織り込んだメロディアスな楽曲、ジャジー＆エレガントなアンサンブルのマッチングは、ともかくも涼やかで流していて心地好い。コッキー・ポップ方面なども含め、70年代によく邦楽系のラジオ番組で流れていた感じといえば、この柔らかくてノスタルジックな雰囲気をわかる人もいるかも知れない。好盤と思う。
輸入盤
(Folk&Folk Rock/City Pops,SSW,Folk,Progressive / Paper-Sleeve CD(2023) / Night Bloom/USA,Canada)
Kacey Johansing(vo,p,mltrn,syn,el-g,ac-g,per)
Tim Ramsey(ac-g,el-g,12-g,ls-g,b,org,mltrn,p,el-p,syn,cvnt,hmca,d-machine,sampler,dlmr,dilruba,per,vo)
Todd Dahlhoff(b,moog-b)
Josh Adams(ds)
Trevor Beld Jimenez(ds)
Andrew Maguire(vib)
Logan Hone(sax,fl)
Marta Tiesenga(sax)
Amir Yaghmai(strings)
Kaitlin Wolfberg(strings)
Oliver Hill(strings)
Matt Schuessler(d-b)
Rob Shelton(syn,el-p,cvnt)
Tyler Karmen(syn,effects)
Meg Duffy(el-g)
Aubrey Trinnaman(vo)
Kaitlyn Aurelia Smith(vo)
Produced by Kacey Johansing & Tim Ramsey
収録曲目
01.Year Away
02.Not The Same
03.Old Friend
04.Last Drop
05.Daffodils
06.Smile With My Eyes
07.Shifting Sands
08.Valley Green
09.Watch It Like A Show
10.Endless Sound
