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国内のソリッド・レコード／ウルトラ・ヴァイヴから、新たにボーナス4曲を加えての、21年新規リマスターでのリシュー。『芸術家と職人達』というグループ名のアルティ・エ・メスティエリは、72年頃にジジ・ヴェネゴーニとベッペ・クロヴェッラを中心にミラノで結成され、73年に元トリップのフリオ・キリコが加入してからより活発な活動を始めた。おそらく、日本では最も知名度のあるイタリアン・プログレのグループの1つと思う。本作は、03年イタリア・エレクトロマンティック盤「ライヴ 1974-2000」の74年音源に、新規ボーナスを加えた国内リリース盤で、ライナー＆歌詞付。メンバーは、ヴェネゴーニ、クロヴェッラ、キリコ、マルコ・ガレッシ、ジョバンニ・ヴィグリエール、アルトゥーロ・ヴィターレの6人編成。ファースト「ティルト」のレコーディング・メンバーによる、おそらくトリノでのライヴ音源で、その「ティルト」収録曲を中心とした構成で展開。カッチリしたテクニカルな端正さと、熱のこもった炸裂系のバンド感が交叉する演奏はわりと素直にカッコよく、ある程度スタジオ盤に準じながらも、適時インプロも交えたアレンジのハマりも上々。キリコのドラムがある意味期待通りに爆発していて、ロック的バンド感十分のアンサンブルだが、ヴァイオリン＆ボーカルのクールな情感や、キーボードのプログレ感もいい塩梅のアクセントを生んでいて、地中海音楽色を内包した楽曲の雰囲気と個性が担保されたままバカテクな盛り上がりに収束。音質・バランスも問題なく、わりと文句なしの好ライヴ盤と思う。カッコよし！。TES人脈図付
ソリッド盤
(Progressive/Jazz Rock,Mediterranean / Jewel-case 2CD(2003 Re-master) / Solid Records/Japan)
Furio Chirico(ds,per)
Beppe Crovella(kbd)
Gigi Venegoni(g,syn)
Marco Gallesi(b)
Arturo Vitale(sax)
Giovanni Vigliar(vln,vo)
Producerd by Beppe Crovella
収録曲目
01.Articollezione/音節
02.Gravita 9.81/重力 9.81
03.Young Man's Tale/若人譚
04.Corrosione/腐食
05.Positivo/Negativo/ポジティヴォ/ネガティヴォ
06.Comin' Here To Get You/君をさらいにきたよ
07.In Cammino/歩きながら
08.Strips/ストリップス
09.Gravita 9.81/重力 9.81
10.Ode/頌歌
bonus track:
11.Saper Sentire/知覚そして認識
12.Mescal/メスカル酒
13.Necropoli/ネクロポリス
14.In Cammino/歩きながら
