オランダのミュージック・オン・ヴァイナルから、限定アナログLPでのリシュー。180g重量オーディオファイル・ヴィニール使用のLP盤で、コーティング・スリーヴ仕様。ジュライは、66年にアーリングで結成されたザ・トムキャッツというスキッフル・バンドを母体としたグループで、68年にグループ名をジュライに変えて本作をUKメジャー・マイナーからリリースした。この後ジェード・ウォリアーへと発展することでも知られていると思う。メンバーは、トム・ニューマン、トニー・ダーハイ、ジョン・フィールド、アラン・ジェームス、クリス・ジャクソンの5人編成で、プロデュースはトミー・スコット。スリーヴ通りの、典型的なブリティッシュ・サイケ&アート・ロック・サウンドを展開していて、ビートルズ的なメロディにシタールやタブラを多用したオリエンタルなテイストを加え、エフェクトをカマしたボーカルやSE的コラージュ感も、非常にサイケでキマっている。全体に、フロイドのファースト辺りにも通じる猥雑感を放っていて、この後のジェード・ウォリアーへの萌芽的な要素と、ビートルズ系のポップネス、インテリジェンスのあるアングラ感が、何とも絶妙のマッチングを見せる。演奏もけっこうヘヴィでカッコよく、初期ソフト・マシーンやピンク・フロイド、ブロッサム・トゥズ、カレイドスコープ辺りに通じる、正しくサイケで雰囲気十分のサウンド。音色やアイデアのセンスと耳のよさはともかくも抜群で、サイケ愛好家ならまずもって楽しめるだろう、また要チェックの好盤と思う。この後、前述の通りトニーとジョンはジェード・ウォリアーを結成、トムはヴァージンの著名エンジニアとなる。EUプレス盤
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輸入盤/限定プレス
(Psyche/Art Rock,Progressive / 180g Audiophile Vinyl LP(2017) / Music On Vinyl/Holland,EU)
Tom Newman(vo,g,sitar)
Tony Duhig(g,org,vib)
Jon Field(vo,fl,tabla,per)
Alan James(b)
Chris Jackson(ds,p,org)
Produced by Tommy Scott
収録曲目
Side One:
1.My Clown
2.Dandelion Seeds
3.Jolly Mary
4.Hallo To Me
5.You Missed It All
6.The Way
Side Two:
1.To Be Free
2.Move On Sweet Flower
3.Crying Is For Writers
4.I See
5.Friendly Man
6.A Bird Lived