USAのゴーストリー・インターナショナルから、ボーナス1曲のダウンロード・コード付の、限定アナログLPでのリリース。メアリー・ラティモアはフィラデルフィア出身のハープ奏者で、本格的なコンサート・ハープとエレクトロニクス&エフェクトを組み合わせた、独特の音響系アンビエント・サウンドを展開する。17年以降は活動拠点をロサンジェルスに移したようだ。本作は、18年にリリースされたソロ名義フィフス・アルバムで、インナーバッグ入。クレジット・メンバーは作曲&演奏&録音のメアリー1人で、旧友ジェフ・ジーグラーがミックスを担当。概ね、前作の延長線上にある、エレガントなクラシック色を背景としたアンビエント・ミュージックを展開していて、美しい織物のようなハープのアルペジオを軸とした、透明感&浮遊感十分のサウンド。ハープ以外にも、フワ~っとしたストリング系シンセやホワイトノイズ、エレクトロニクス、ヴォイス・サンプラー、フィードバック・ギター、ピアノなども適時織り交ぜていて、緩急のあるリヴァーブのカマせ方も含め、全体としてドローン感や音響感も十分に担保されている印象。ともかくも涼やかで流していて心地好いが、かなり綺麗なメロディや牧歌的で優しい感じのメジャー・コード進行が多く、その意味では案外ニュー・エイジ系としても成立する聴きやすさというか、ちょっとスタイリッシュ過ぎてライトな引っ掛かりのなさかも知れない。いずれにしても、曲線的な音の立ち上がりや丸くて柔らかい耳触り等々、内容は濃密でイメージも豊な、グッド・トリップ・ミュージック系としてわりと文句なしの好盤と思う。
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輸入盤/限定プレス
(Psyche/Ambient,Drone,Electronics / Vinyl LP(2018) / Ghostly International/USA)
Mary Lattimore(harp,effects,etc)
Mixed by Jeff Zeigler
Produced by Unknown
収録曲目
Side A:
1.It Feels Like Floating
2.Never Saw Him Again
3.Hello From The Edge Of The Earth
Side B:
1.Baltic Birch
2.Their Faces Streaked With Light And Filled With Pity
3.On The Day You Saw The Dead Whale
bonus track(download):
1.Wind Carries Seed