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ノルウェーのカリスマ・レコードからのリシュー。マジック・パイは、オスロ東南のエーストフォル地方出身のグループで、フレドリクスタとモスを拠点とするミュージシャンたちによって02年頃に結成された。05年にファースト「モーションズ・オブ・デザイアー」をリリース後、現在までに5枚のスタジオ・アルバムと1枚のアンソロジー盤を発表している。本作は、07年にスウェーデンのプログレス・レコードからリリースされたセカンド・アルバムで、メンバーは、アラン・オルセン、アイリック・ハンセン、キム・ステンバルグ、ギルバート・マーシャル、ラーシュ・ペッテル・ホルスタ、ヤン・トルヒル・ヨハンネセンの6人編成を基本に、曲によってリヴ・フレングスタ、ゴラン・ダールバルグ、コール・オーテ等々が適時ゲスト参加、ステンバルグとマーシャルの共同プロデュース。概ね、わりとど真ん中の当世ヘヴィ・シンフォニック・プログレ方面で、イエスやジェネシス辺りの70年代プログレ感を基調に、ヘヴィ・メタル調のギターを織り交ぜてソリッドに纏めたようなサウンドを展開。ハードなパートとメロウなパートのダイナムズムがくっきりしていて、メインストリーム系の洗練感が担保された楽曲、畳み掛けるドラマティックなアレンジ、バカテク系のタイトな演奏がいい塩梅のバランスで交叉。メタル調ギターは歪み＆ザクザク一辺倒ではなく、場面場面でトーンをちゃんと使い分けていて、洪水メロトロンやドライヴ感十分のオルガン、表情豊なツイン・ボーカルとのマッチングも上々。リズム隊も安定してボトムを支えていて、全体に濃密で緩急の効いたアンサンブルは素直にカッコよく、当世シンフォニック・プログレ系の線としてはかなりの好盤と思う。
輸入盤
(Progressive/Heavy Symphonic / Jewel-case CD(2017) / Karisma Records/Norway)
Allan Olsen(vo)
Eirik Hanssen(vo)
Gilbert Marshall(vo,kbd,mrba,hmca)
Kim Stenberg(g,sitar,vo)
Lars Petter Holstad(b)
Jan Torkild Johannessen(ds)
Liv Frengstad(cello)
Goran Dahlberg(tb)
Kor Artig(choir)
Caroline Stenberg(kids-voice)
Marielle Stenberg(kids-voice)
Choir And Cello Arranged by Gilbert Marshall
Produced by Gilbert Marshall, Kim Stenberg
収録曲目
"Circus Of Life":
1.Pt.I - Welcome
2.Pt.II - Freakshow
3.Pt.III - What If...
4.Pt.IV - Trick Of The Mind:
a.Act I - Song Decision
b.Act II - Song Of Anger
c.Act III - Song Of Sharing
d.Act IV - Face To Face
5.Pt.V - The Clown
6.Pointless Masquerade
7.Watching The Waters
