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USAのトロウプ・オーディオから、デジパックでのリリース。アイソバーは、カリフォルニア州サンノゼ出身のグループで、ジェネシスのカヴァー・バンドとして始まったメタファーを母体として、最終メンバーだったマルコム・スミス、マーク・スプーナー、ジム・アンダーソンの3人に、マティアス・オルソン(ex.アングラガルド,ホワイト・ウィロー,メクロモンキー,etc)が加わる形で19年に結成された。本作は、22年にリリースされたサード・アルバムで、メンバーは、前述のスミス、スプーナー、アンダーソン、オルソンの4人編成を基本に、曲によってジョアン・ウー、ベン・ボホルケス、エヴァン・ワイエス等が適時参加、スミス、スプーナー、アンダーソンの共同プロデュース。概ね、ジェネシス的シンフォニック・プログレ感に、ナショナル・ヘルス的カンタベリー色を持ち込んでこじらせてしまったような方面変わらずだが、同じメンバーでの3作目ということもあってか、随分と熟れて聴きやすくなっている印象。フィル・ミラー・ライクなギターの音色や、エレガントな宙吊りコード感、浮遊感メロディはかなりカンタベリー調で、カッチリした変拍子多用のリフ＆フレーズやキメの多いアレンジ、隠し味的なジェネシス調シンフォニック色と、けっこう独特なマッチングを見せる。変拍子でグルーヴをキープするオルソンのドラムも含め、ソリッドなポスト・ロック調のアンサンブルは濃密で素直にカッコよく、ギスギスさと円やかさが妙なバランスで同居していて面白い。全体にバンド感も担保されていて、裏カンタベリー的インスト・プログレ系の好盤と思う。
輸入盤
(Progressive/Canterbury,Post Rock,Symphonic / Digi-Pack CD(2022) / Trope Audio/USA)
Malcolm Smith(g)
Marc Spooner(kbd)
Jim Anderson(b)
Mattias Olsson(ds,per,syn)
Joanne Wu(vln)
Ben Bohorquez(sax)
Evan Weiss(tp)
Produced by Malcolm Smith, Marc Spooner, Jim Anderson
収録曲目
1.Are You Now Or Have You Ever Been?
2.Parts Of Harvey
3.Face In The Blue
4.Shadow Green
5.The Trouble With Buttons
6.4th Leg
7.Objet
8.The Mimus Polyglottos Alarm Clock
9.Full Nelson
