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国内のプランチャから、日本盤オンリーのボーナス1曲を加えての、限定ペーパースリーヴでのリリース。見開き紙ジャケ仕様。メアリー・ラティモアはフィラデルフィア出身のハープ奏者で、本格的なコンサート・ハープとエレクトロニクス＆エフェクトを組み合わせた、独特の音響系アンビエント・サウンドを展開する。17年以降は活動拠点をロサンジェルスに移したようだ。本作は、23年にリリースされたおそらくソロ名義セヴンス・アルバムで、ライナーは清水祐也、邦題は「グッバイ・ホテル・アルカダ」。メンバーは、ハープ、オムニコード、ギター、シンセ、ベル、作曲＆録音のメアリーを核に、曲によってウォルト・マックレメント(ex.ダーク・ダーク・ダーク,etc）、メグ・ベアード、ロル・トルハースト(ex.ザ・キュアー,etc）、ロイ・モンゴメリー、マット・シュースラー、サマラ・ルベルスキ、レイチェル・ゴスウェル(ex.スロウダイヴ,etc）等々がゲスト参加、メアリー、トレヴァー・スペンサー、ロブ・シュナフの共同プロデュース。クロアチアのフヴァル島にある「ホテル・アルカダ」という古いホテルを舞台に、離れている間に物事が変わってしまうことや普遍的な喪失感をモチーフとしたコンセプト作品で、シンセによるドローン基調の空間に、ハープやオムニコード、アコーディオン、ギター、スキャット・ボーカルなどの淡いメロディやフレーズが浮遊。概ね、従来のエレガントなアンビエント調ニュアンスが担保されていて、例えば失われてゆくものや薄れていく記憶などの、儚い事象を慈しむような内省的な郷愁感に全体が収束。この涼やかで物悲しい情感と、遠くで鳴ってるような絶妙のリヴァーブ感がミックスされたサウンドスケープは、ともかくも没入感十分で流していて心地好く、正しくサイケで優れて瞑想的な好盤と思う。素敵！。
プランチャ盤／国内プレス盤(Japanese-pressing CD)
(Psyche/Ambient,Drone,Electronics / Paper-Sleeve CD(2023) / Plancha/Japan)
Mary Lattimore(harp,omnichord,g,syn,bells)
Walt McClements(acdn)
Meg Baird(vo)
Lol Tolhurst(syn)
Roy Montgomery(g)
Matt Schuessler(ul-b)
Samara Lubelski(vln)
Rachel Goswell(vo)
Bill Nace(g)bonus
Produced by Mary Lattimorer, Trevor Spencer, Rob Schnapf
収録曲目
1.And Then He Wrapped His Wings Around Me (featuring Meg Baird, Walt McClements)
2.Arrivederci (featuring Lol Tolhurst)
3.Blender In A Blender (featuring Roy Montgomery)
4.Music For Applying Shimmering Eye Shadow
5.Horses, Glossy On The Hill
6.Yesterday's Parties (featuring Rachel Goswell, Samara Lubelski)
bonus track(Japan only):
7.Mystery Lights (featuring Bill Nace)
