オランダのミュージック・オン・CDからのリシュー。ラヴィ・シャンカールは、旧イギリス領インドのワーラーナーシー出身のシタール奏者で、ビートルズやドノヴァン、デイヴィー・グラハム、バート・ヤンシュ、ジョン・レンボーン、ジミー・ペイジ等々にインド音楽のイントロデューサーとして多大な影響を与え、モントレーやウッドストックにも出演するなどして、幅広いジャンルのミュージシャン達と数多の共演を行った巨人。フィリップ・グラスは、メリーランド州ボルチモア出身の作曲家で、スティーヴ・ライヒやテリー・ライリー等と共にアメリカのミニマル・ミュージック(本人はこの表現を嫌っている)を代表する巨人。本作は、90年にペーター・バウマンが主宰するドイツのプライヴェート・ミュージックからリリースされた連名名義唯一のアルバムで、管弦オーケストラ、インディック・アンサンブル、ボーカル、ピアノ等を交えた、クラシカルなコンテンポラリー・ミニマル・サウンドを展開。クレジットは、シャンカールが作曲とボーカルとアレンジ、グラスが作曲、マイケル・ライズマンがピアノと指揮、ラヴィの息子シュヘンドラがシタール等で、クルト・ムンカーチ他のプロデュース。概ね、グラスがラヴィの弟子的スタンスで振舞っている印象で、グラス特有のミニマリスティックなリフやフレーズを基調とした空間に、ラヴィのインディックなテーマやメロディが織り込まれ、シタールやサロッド、ヴィーナ、タブラ、ムリダンカ辺りが飛び交うパートでは、ほとんどインディック・ラーガ調一色となる。全体に、コンテンポラリー・クラシックのシリアスな雰囲気と、インディックのサイケ調のゆるさが妙なマッチングで融合していて、変テコかつ濃密でけっこう楽しめる。
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輸入盤
(Psyche/Minimal,Indic,Contemporary / Jewel-case CD(2013) / Music On CD/Holland)
Ravi Shankar(compose,vo)
Philip Glass(compose)
S.P. Balasubramanyam(vo)
Jeanie Gagne(vo)
Shubho Shankar(sitar)
Abhiman Kaushal(tabla)
Partha Sarathy(sarod,veena)
T. Srinivasan(mridangam,drum-speech)
Ronu Mazumdar(fl)
Michael Riesman(p)
Joe Carver(d-b)
Gorden Gottleib(per)
& Many Other Strings & Woodwinds, Brass
Orchestrated & Arranged by Ravi Shankar, Suresh Lalwani
Conducted by Ashit Desai, Michael Riesman, Suresh Lalwani
Art Directed by Melanie Penny
Produced Kurt Munkacsi, Ravi Shankar, Suresh Lalwani
収録曲目
1.Offering
2.Sadhanipa
3.Channels And Winds
4.Ragas In Minor Scale
5.Meetings Along The Edge
6.Prashanti