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UK/EUのミュート／スプーン・レコードから、17年新規リマスター＆見開きデジスリーヴでのリリース。カンは、ミュージック・アカデミアの教師だったホルガー・チューカイとイルミン・シュミット、フリー・ジャズ畑のドラマーだったヤキ・リーヴェツァイトが、映画のサントラ制作の為に68年にケルンで結成したインナー・スペースを母体とするグループで、アカデミアでチューカイの生徒だったミヒャエル・カローリ加入後にカンに改名した(異説あり)。本作は、タイトル通り69年～90年における全シングル23曲をコンパイルしたシングル集で、エンボス・スリーヴ仕様。多くは初CD化音源で、クレジット・メンバーは、チューカイ、シュミット、リーヴェツァイト、カローリ、マルコム・ムーニー、ダモ鈴木、ロスコー・ジー、リーボップ等々。ほぼ発売順の曲順で並んでいて、4,5,18,21曲目がアルバム未収シングル、他はアルバム収録曲のシングル・ヴァージョンで、ミックスや長さが違っているものも多く、聴き比べてみるのも一興。今回、改めて俯瞰的に聴いていくと、各時期のエッセンスが凝縮された断片が並んでいるような感じで、これをシングルとしてリリースしたのかという感覚も含め、このバンドの変態感やアイデアのキテレツさがわかりやすく炙り出されている印象。常に、何かオカしなことや今までにないサウンドをやってやろうという気概というかムラっ気というか、浮世離れした着想とセンスが感じられ、その線で進んでいった結果として時代を先取りすることになったとも云える。どの曲も徹頭徹尾正しくサイケでカッコよく、このバンドのサイケなエッセンスが凝縮されていて、ともかくも面白くて楽しめる好盤と思う。このバンドの長尺インプロ方面が苦手なリスナーには、入門編としての機能も果たすかも知れない。
輸入盤／デッドストック入荷
(Psyche/Progressive,Electronics,Blues,Funk / Digi-Sleeve CD(2017 Re-master) / Mute/Spoon/UK,EU)
Holger Czukay(b,effect,sounds,vo)
Michael Karoli(g,vln,vo)
Jaki Liebezeit(ds,per,winds,vo)
Irmin Schmidt(kbd,vo)
Damo Suzuki(vo)
Malcolm Mooney(vo)
Rosko Gee(b,vo)
Reebop Kwaku Baah(per,vo)
& Others
Producerd by Can, Simon Puxley, Reebop, Michael Karoli, Holger Czukay,etc
収録曲目
01.Soul Desert (1969)
02.She Brings The Rain (1969)
03.Spoon (1971)
04.Shikako Maru Ten (1971)
05.Turtles Have Short Legs (1971)
06.Halleluwah (edit/1971)
07.Vitamin C (1972)
08.I'm So Green (1972)
09.Mushroom (1972)
10.Moonshake (1973)
11.Future Days (edit/1973)
12.Dizzy Dizzy (edit/1974)
13.Splash (edit/1974)
14.Hunters And Collectors (edit/1975)
15.Vernal Equinox (edit/1975)
16.I Want More (1976)
17.....And More (1976)
18.Silent Night (1976)
19.Cascade Waltz (1976)
20.Don't Say No (edit/1977)
21.Return (1977)
22.Can Can (1978)
23.Hoolah Hoolah (edit/1990)
