国内のヴィヴィッドから、ペーパースリーヴでのリシュー。コーティング紙紙ジャケ仕様で、韓国のメディア・アルテ盤にオビ・解説を付けた国内流通盤。セガンは、元ラ・ヌーヴェル・フロンティエールのセガン双子兄妹が、71年に地元のモントリオールで結成したグループで、本作は、76年にカナダCBSからリリースされたフォース・アルバムである。邦題は「愛の祝宴~フェスタン・ダムール」。メンバーは、リシャール・セガン、マリー・クレール・セガン、ブルース・マーチソン、イヴ・クルーチエ、ギ・リシェの5人編成が基本で、曲によってリシャール・グレゴワール(アレンジ兼任)のキーボードが入る。プロデュースはクエンティン・ミーク。同じフランス語の男女ボーカルということもあってか、巷ではマリコルヌとの近似で語られることが多いようだが、曲によっては確かにマリコルヌ的ギスギス感を放つ中世古楽色も感じられるものの、基本的には、ヒッピー系のゆるさと内省的なくぐもり感が同居するアシッド・フォーク方面という印象。ギター、マンドリン、コントラバス等の弦楽器に、リコーダー、フルート、ホーン、ストリングス等が絡むアンサンブルはわりと室内楽的で品がよく、必要以上に前に出ない感じの男女ボーカルもいい感じで、プログレ色を交えたアレンジの盛り上がりや、しっとりとした哀愁のメロディも悪くない。特に、2,5,7,8,9,10曲目辺りのヨーロッパ的薄曇り感は絶品で、ともかくも全体に心地好い浮遊感を放つ好盤と思う。
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ヴィヴィッド盤/韓国プレス(Korean-pressing CD)/デッドストック入荷
(Acid Folk/Folk,Progressive / Paper-Sleeve CD(2014) / Vivid,Media Arte/ Japan,Korea)