ドイツのイエロー/SPVから、未発表曲?1曲をボーナスで加えてのリシュー。フランク・マリノはケベック州モントリオール出身のギタリストで、何よりマホガニー・ラッシュでの活動で知られていると思う。ジミヘン、ビートルズ、クイックシルヴァー・メッセンジャー・サーヴィス等に影響を受けて、13才の頃からドラマーとしてバンド活動を始めたが、度々ドラッグ禍でリハビリ入院を繰り返し、そのリハビリ入院中にギターを練習してギタリストとなったという経緯があるらしい。その後、70年に17才でマホガニー・ラッシュを結成、当時カナダのジミヘンとも呼ばれ多くのミュージシャンからリスペクトを受けるビッグ・ネーム。本作は、88年にリリースされたとされるソロ名義フォース・アルバム(本CDはフランク・マリノ&マホガニー・ラッシュ名義の新装スリーヴ)だが、只今のところ92年のドイツSPV盤CD以前のリリースは確認出来なく、幾分の謎は残る。メンバーは、フランク、ヴィンス・マリノ、ピーター・ダウス、ティム・ベイリーの4人編成を基本に、曲によってアラン・ジョーダン、ロブ・ハウエルが適時参加、プロデュースはフランク。ハーウッドと実弟のヴィンスはマホガニー・ラッシュ時代から、ベイリーはフランクのセカンド・ソロからのメンバーで、全員前作からのメンバーで、気心の知れたバンド編成ということもあってか、前作でのプログレ色は薄れほぼ従来のマホガニー・ラッシュ的ハード・サウンドを展開。既に70年代末頃にはそれ程ジミヘンぽくはなくなっていて、とはいえこれだけ速弾きソロを弾きまくるのにメタルにはならないという、独自のバカテク・スタイルを確立したギターは素直にカッコよく、わりと文句なしの好盤と思う。
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輸入盤/デッドストック入荷
(Blues Hard/Blues,Fusion / Jewel-case CD(2005) / Yellow/SPV/German)