韓国のビッグ・ピンク・ミュージックから、21年新規リマスター&限定ペーパースリーヴでのリシュー。見開き紙ジャケ仕様で、インサート、インナー・バッグ入、オビ付。ジ・イリノイズ・スピード・プレスはシカゴ出身のグループで、ポール・コットン(ex.ポコ,etc)、カル・ダヴィッド(ex.ファビュラス・ラインストーンズ,etc)、マイケル・アンソニー等が在籍していたロヴィン・カインドが、68年に名前を変える形で結成され、変名まもなくロサンジェルスに移住して活動していたようだ。本作は、69年にUSAコロムビアからリリースされたファースト・アルバムで、メンバーは、コットン、ダヴィッド、アンソニー、ロブ・レヴィーン、フレッド・ペイジの5人編成、プロデュースはジェームズ・ウィリアム・ガルシオ。概ね、ツイン・ギターを軸としたヘヴィ・ブルース・ロック調サウンドを展開していて、ヘヴィなコットンとスワンピーなダヴィッドの対比のハマりがよく、2人ともあまり高速パッセージはないがわりと弾きまくり感十分。テープの逆回転コラージュを使った、アート・ロック調の1曲目だけ少し趣を異にするが、全体に適度なヘヴィネスが担保された演奏はわりと素直にカッコよく、ツボを押さえたハモンド・オルガンも上等で、リズム隊のノリもよい。ブルースを基調に、サイケなルーズ感やスワンピーなレイドバック感も織り交ぜ、アメリカンなキャッチーさで括りつつもどこか浮上出来ないアングラ感が漂う、煮え切らないB級感もいい塩梅。ブルース&スワンプ・ロック愛好家ならまずもって楽しめるだろう好盤と思う。
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輸入盤
(Blues&Swamp/Heavy Blues,Swamp,Psyche / Paper-Sleeve CD(2021 Re-master) / Big Pink Music/Korea)