イタリアのポリドールから、73年のアルバム未収シングル1曲をボーナスで加えての、94年新規リマスターでのリシュー。イル・バレット・ディ・ブロンゾ(IBDB)は69年にナポリで結成されたグループで、同年にシングル「ネーヴェ・カルダ」でデビュー、サイケ・ハードな「シリウス2222」、ヘヴィ・シンフォニックな「Ys」の2枚のアルバムをリリースして73年に解散した。本作は、72年にイタリアのポリドールからリリースされたセカンド・アルバムで、邦題は「YS～イプシロン・エッセ」。ファースト後にメンバー・チェンジがあって、残ったリノ・アイイェーロとジャンキ・ストリンガの2人に、新たに元チッタ・フロンターレのジャンニ・レオーネ(aka.レオ・ネロ)が合流、活動拠点をナポリからローマへと変えた後に、ヴィト・マンザーリを加えた4人編成となった。最早解説不要かも知れない著名盤だが、レオーネの華麗なキーボード群とボーカルを中心とした、怒濤のヘヴィ・シンフォニック・プログレを展開していて、ファーストとはかなり趣が違う印象。ともかくもヘヴィな中世的暗黒感と、炸裂感溢れるハードな演奏が見事なマッチングを見せていて、このクラシカル＆ハードな中世的暗黒感の奇妙な品のよさと、濃密で畳み掛けてくる圧倒的な演奏の交叉は、ハイテンションで疾走する奇跡的なカッコよさを放つ。イタリアン・ロックのヘヴィネスを代表するアルバムの1つと云って差し支えないだろう、ハード・ロック愛好家もプログレ愛好家もまずもって楽しめる好盤と思う。素晴らしい！。TESオビ・解説／人脈図付
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輸入盤／デッドストック入荷
(Progressive/Heavy Symphonic,Hard / Jewel-case CD(1994 Re-master) / Polydor/Italy)
