国内のソニー・ミュージックから、72年のアルバム未収シングル両面2曲をボーナスで加えての、2枚組限定ペーパースリーヴでのリシュー。変形6面開き紙ジャケ仕様で、BSCD2&19年新規リマスター盤、インナーバッグ入、ライナーは山田順一、歌詞・対訳付、音質はともかくもクリア。ヘヴンはハンプシャー州ゴスポート出身のグループで、テリー・スコット・ジュニアが中心となって70年頃に結成されている。アルバム・デビュー以前に70年夏のワイト島フェスティヴァルに出演して、当時ちょっとした話題になったらしい。本作は、71年にUKのCBSからリリースされた唯一のアルバムで、メンバーは、スコット・ジュニア、エディ・ハーネット、ジェームズ・ゴードン、ヴィク・グローヴァー、デヴィッド・ホルラー、デイヴ・ガウトレー、ブッチ・ハドソン、レイ・キング、デレク・ソマーヴィレの9人編成、プロデュースはリッキー・ファー。オリジナルLPはキーフのデザインによる6面開き変型スリーヴだったので、コレクターにはそれなりに人気の作品だが、例えばイフやシカゴ、BS&T辺りをもうちょっとハード・ロック寄りにした感じの、炸裂系ブラス入ジャズ・ロックを展開。ブルージー・ハードなギターとドカスカでノリのよいリズム隊、ちょっとダミ声系の男臭いシャウト・ボーカルに、かなり分厚いブラス隊が絡み、全員で一体となってグイグイ押してくる。B級感と暑苦しさがプンプン漂う素直なカッコよさがあって、バンド感十分でノリのよい演奏も上手く、この手としてはわりと文句なしの好盤と思う。ギター・リフに乗せてダミ声のカウントが入り、ブラスがいっせいに鳴り出す1曲目のオープニングで、B級ジャズ・ロック&ブルース・ロック系愛好家ならノックアウトされるのでは。
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国内盤/国内プレス(Japanese-pressing CD)
(Progressive/Jazz Rock,Blues / Paper-Sleeve Blu-spec CD2(2019 Re-master) / Sony Music/Japan)