ベルギーのホームレコード.beから、3面開きデジパックでのリリース。フレアークは、オランダのデルフト工科大学在学中の70年代前半に、ゴリウォーグというバンドで一緒に活動していたエーリク・フィッセルとペーテル・ヴェーケルスが、76年にアイルランドのダブリンで結成したグループで、フィッセルがユトレヒト音楽院で和声と作曲を学んだ後、78年に本格的に活動を開始した。クラシックと古楽トラッドを基調とした楽曲を、アコースティック楽器を軸としたバカテク・アンサンブルで展開、サーカス集団コーパスとの共演ライヴ等々でも知られる、ダッチ・プログレのビッグ・ネームの1つ。本作は、20年にリリースされたアルバムで、14年「ザ・レディズ・バック」から6年振りの作品。メンバーは、前作からのパブロ・オルティスに、新たにヨーリス・ファンフィンケンロイエ(ex.アラニス)、イェルン・ゴーセーンス、アヌック・サンチュク、ジャジラ・ウケエヴァを加えた5人編成で、オルティスはメキシコ人、ファンフィンケンロイエはベルギー人、ジャジラはカザフスタン人の多国籍編成。前作後、フィッセルとヴェーケルスが世代交代のために抜けて、若いミュージシャン達が加わった新生フレアークとしての新作だが、達者なギターのフレーズとアルペジオ、そのカウンター・パートとしての饒舌なベースに、ヴァイオリンやフルート、オーボエ等の流暢なテーマが絡むスタイルは不変で、変拍子やポリリズムを交えたバカテクな演奏も相変わらず圧巻。クラシカルなチェンバー・プログレ系として素直にカッコよく、わりと文句なしの好盤と思う。
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輸入盤
(Progressive/Chamber,Classic / Digi-Pack CD(2020) / homerecords.be/Belgium)