スイスのインタクト・レコードからのリリース。フレッド・フリスはサセックス州ヒースフィールド出身のギタリスト&インプロヴァイザーで、何よりヘンリー・カウ、アート・ベアーズ、スケルトン・クルー、マサカー、ネイキッド・シティ等々での活動で知られていると思う。フレッド・フリス・トリオは、フリスがレプリカンツ、ロヴァ::オルケストロヴァ等のリズム隊のジェイソン・フーペス、ジョーダン・グレンと共に15年に結成したグループで、本作は18年にリリースされたセカンド・アルバム。メンバーは、前述のフリス、フーペス、グレンのトリオ編成で、フリス、パトリク・ランドルト、レーベルの共同プロデュース。おそらく、ほとんどはインプロヴィゼイションを基本とした演奏で、オン・リズムとフリー・リズムがモザイクのように交叉する、アヴァンギャルド方面のサウンドを展開。誰かがパターンらしきものを提示すると、瞬時に呼応して同調するが、すぐに誰かがそれを壊しにかかり、壊れたパターンにまた同調して壊していくという無限ループ的な進行で、演奏性の高いコール&レスポンスは非常に見事。次がどうなって行くのかは、きっと本人達もわからずにやっていて、それなのに51分間飽きずに聴いてられるというのは凄いことで、イマジネイション豊富な場面転換の妙は圧巻。例えばマサカー程の炸裂はないが、バンド感十分の演奏は素直にカッコよく、常に誰かが変テコな音を出しているポスト・ロック調のクールなエレクトロニクス感も含め、ともかくも正しくサイケな好盤と思う。カッコよし!。
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(Psyche/Experimental,Avant-Garde / Jewel-case CD(2018) / Intakt Records/Switz)